障害者のリアルに触れて、混迷と苦悶の深い森の中にある自らのリアルを探そう。
新しい価値で世界を塗り替えるのは、君たちかもしれないのだ。エピローグより野澤和弘
障害者のリアルに触れた東大生たちに化学反応が起きた。
もう、自分をごまかせない。
別に弱くたっていいじゃんという価値観は、
何だか負け惜しみみたいな感じがして、今まで認めにくかった。
私たちは勝たなくてはいけなかったのだし、負けたこともあまりなかった。
小さな挫折こそあれ、たいていのことは器用にこなしてきた。
それに不満などなかったけど、
本当はどんどん、息苦しくなっていたのかもしれない。本文より |