序 章 愛する人と暮らす
グループホームには、何が欠けているのか?/愛する人探しのお手伝い「ブーケ」/ごめんさい! 気づかなかった/風向きが変わった!/親を思う子情って、すごいなあ!/親子の暮らしを支えたい、しかし壁が/見えてくる、法律や制度の矛盾
2章 施設改革への出発
人生の転機/だれのための施設か!/死なないと施設から出れない/仕事に自信と誇りを持てていますか?/職員みずから「あり方検討委員会」/ノーマライゼーション宮城宣言/コロニー雲仙の自立訓練棟に学んで/身体拘束がこっそりされていた/人権の観点から利用者の人を見る/職員の心は揺れ動く/新しい役割に気づいてほしい
3章 「施設解体宣言」へ
自立訓練棟の実習体験が始まる/緊急に一四七人を受け入れる/なぜ、「施設解体宣言」を出したのか/職員の人たちが自信と誇りを取り戻した/「ごめんなさい」が抜け落ちていないか/労働慣行の違い/「三つのリンゴ」の話/事業団と県社協といきいき財団の合体/市町村の福祉の担い手は?/知的障害から、痴呆や精神障害へ
4章 基礎構造改革
「予算配分比率」の壁/税方式か、社会保険方式か/障害福祉は税方式でやってきた/行政権限との戦い/役人はだれも責任をとらない/福祉サービスは役人にはなじまない/規制緩和が絶対必要/「社会福祉事業法」時代の福祉/「福祉目的税」はつぶれた/基礎構造改革から「新・社会福祉法」が生まれた/権限が国民に返された
5章 支援費から介護保険へ
支援費への期待/支援費も地方分権の議論も同じ/介護保険が始まったら変わった!/職員の意識が変わった!/利用がドーンと増えたら、どうするのか?/支援費は制度の設計ミス/介護保険に統合したほうがいいのではないか/理由その一……規制緩和をしなければならない/理由その二……高福祉 には高負担が必要/理由その三……サービスのメニューを充実しなければならない/どこも、だれも、考えていない/宮城県から厚労省へ提案/障害福祉課長との話し合い/そんなことをしたら、国民から信用をなくしてしまう/支援費は初年度から破たん状態/制度改正の時は見直しのチャンス/家庭から離れるためのトレーニングサービス/介護保険から「福祉保険」へ
6章 新しい福祉への期待
目が利用者の方へ向いた/いいサービス提供者が選ばれる時代に/「農地解放」に学んで、独立自営を/あの「団塊の世代」がやってくる/高齢者のグループホームはできすぎか?/小学校区を福祉圏域に/農協の底力/支え・支えられ、共に生きる/職員の仕事はコーディネート
終 章 私の活動の原点
祖母から受けた教育/力の支配は崩れやすい/厚生大臣になろう!/「本籍地は福祉」
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