はじめに
第1部 ひとりの発達障害者が歩んだ道
1章 私の生い立ちと特性
1 誕生から診断まで
2 体験から見た私の特性
3「障害」というテーマへの目覚め
*なぜ、「社会的な視点から」なのか
2章 私の就労体験
1 考古学発掘のアルバイト
2 個別指導講師+パートの仕事
3 予備校での研修
4 業務委託講師の仕事
*労働市場で不利な若者たち
第2部 発達障害などの「グレーゾーン」の人たち
3章 「グレーゾーン」とは、どんな人たちか
1「目に見えにくい障害」を持つ人たち
2 発達障害・知的障害・精神障害
4章 「グレーゾーン」の若者たちは、どこにいるのか
1「グレーゾーン」の若者たちが集まる場所
2「精神科外来」を居場所とする若者たち
3「社会的ひきこもり」や「ニート」の世界
4「不器用な若者たち」の世界
*問題提起のディレンマ
5章 発達障害者たち、それぞれの働き方・暮らし方
1 身近な発達障害者たちの場合
2 ホームレスになった発達障害者の場合
3 離婚し子どもを育てる女性当事者の場合
*労働市場における発達障害者たち
第3部 どんな困難に直面しているか
6章「不安定就労」と「不安定収入」
1 離転職をくり返す「不安定就労」
2 職場で「障害告知」した場合の問題
3 障害者雇用を利用した就労は有効か
*病や障害を抱えた労働者の権利
7章「暴力の連鎖」と「負の社会性」
1「暴力の連鎖」から抜け出せない
2 発達障害者が巻き込まれがちな暴力
3「負の社会性」は生きやすさにつながらない
*財産に対する暴力
8章「社会資源へのアクセス困難」
1 なぜ、社会資源へのアクセスが悪いのか
2 社会資源へのアクセスを妨げる障壁
*「必要な時に」の意味
第4部 どうやって困難を解決するか
9章 なぜ、社会政策からの提案なのか
1 障害者福祉か、社会政策か
2 これまでの社会政策の取り組みと課題
10章 「不安定就労と不安定収入」を解決するために
1 3つの政策構想について
2 労働保障型にできること
3 所得保障型にできること
4 社会保障型にできること
*誰もがのんびり働ける社会
11章「暴力の連鎖」を解決するために
1 「暴力の連鎖」から抜け出すには
*教習所型の教育構想
12章「社会資源へのアクセス困難」を解決するために
1「情報の障壁」を解消するには
2「社会資源に対する否定的態度」を解消するには
3「障害に対する否定的態度」を解消するには
13章 開かれたセイフティーネット社会を
(1)「開かれたセイフティーネット社会」を目指して
(2)不幸を最小限にする取り組みを優先して
(3)全ての人が生きやすく、参加しやすい社会へ
*福祉と労働の狭間の連携
あとがき
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