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4人の子ども全員が発達障害。
悪戦苦闘の子育ての中から
生み出された知恵や工夫がいっぱい!

1500円+税/A5判・152頁
ぶどう社から注文
(送料無料・後払・即日発送)

 

 

●すいせん● 詳しくはクリックしてください。

佐々木正美先生
・発達障害への共感と理解にあふれ、アイディアが散りばめられた、子育ての専門書。

高山恵子先生
・あなたの欲しかった情報がきっとたくさん、この本から見つけられることでしょう。


はじめにより抜粋

わが家の4人の子どもは全員、アスペルガー症候群、ADHD、LDという発達障害の診断を受けています。
子どもたちが学校に入学すると、こだわり、パニック、不登校と、次々に問題が起きて、
どうしたらいいのかわからなくて、途方にくれました。
でも、親は子どもと毎日接しているわけですから、なんとかしなくてはなりません。
親の会、講演会、本、大学などで学びながら少しずつ、
「こんなふうにしたらいいんだな」ということがわかってきました。
そして、子どもたちも、私も、落ち着いてきました。

同じようなお子さんの母親でライターの柴田さんから、
「私がお手伝いしますから、本をつくりませんか」と励まされて一緒につくったのが、この本です。
この本には、悪戦苦闘の子育てのなかから生み出した、さまざまな知恵や工夫を、いっぱいご紹介しています。

発達障害の子どもたちと、ハッピーに暮らせるように、この本が、皆さんのお役に立てれば、うれしいです。

堀内祐子+柴田美恵子


4人の子どもたち

 

 

 

●長女
 ほんわかしてたり、クールだったり、しっかりしてたり、
 頼りなかったり、不思議な娘。現在21歳。
 中3のときに、アスペルガー症候群と診断される。

●長男
 竜巻のようにまわりを巻き込み、すごいエネルギーで動く。
 現在18歳(高校3年生)。
 小5のときに、アスペルガー症候群、ADHD、
 中2のときに、LDと診断される。

●次男
 天使のようにやさしい心に、岩のように固い意志をもっている。
 現在15歳(中学3年生)。
 小3のときに、アスペルガー症候群、ADHDと診断される。

●三男
 不器用だけど失敗を恐れず、なんにでもチャレンジする。
 現在13歳(中1)。
 小1のときに、ADHDと診断される。

詳しい内容はこちらから

著者紹介 目次 ○すいせん

堀内 祐子(ほりうち ゆうこ)

1956年生まれ。東京都町田市在住。
発達障害をもつ4人の子どもの母親。
日本自閉症スペクトラム学会会員。AS(自閉症スペクトラム)サポーター。
障害児・者の一時預かり、障害者のガイドヘルパーとして働く。
2005年より、通信制の星瑳大学で発達障害について学んでいる。
2006年より、小学校などで講演。
ホームページ「ようこそ家庭の夕べ新聞」 http://sweety.jp/kateinoyuube/

柴田 美恵子(しばた みえこ)

1961年生まれ。東京都西東京市在住。2人の娘の母親。
フリーライター。出版社勤務を経て独立。
雑誌などで子育て、女性、教育関係の記事を執筆。
共著『首都圏マル得子育て情報』(都政新報社刊)。

イラスト 飯田 有紀(いいだ ゆうき)

 

 

 

 

 はじめに

1章
発達障害とわかるまで、わかってから

 | 発達障害とわかるまで
 } 「アスペルガー症候群に、ADHDがかぶっている」
 ~ 発達障害とわかってから
 [コラム]「お勉強の引き出しが、あいたよ!」

2章
「こだわり」や「パニック」には、こんな対応を

 | 「こだわり」には
 } 「パニック」には
 ~ 「コミュニケーション」には
  「ストレス」には
  「不注意・衝動性」には
 [コラム] ひとりで、お母さん役と娘役

3章
本人たちが抱えている、さまざまな「つらいこと」

 1)眠れない
 2)疲れやすい
 3)不安感、恐怖心が強い
 4)フラッシュバック
 5)いつも体調が悪い
 6)感覚が過敏、あるいは鈍感
 [コラム]「旅行はトラブルだらけ」には、わけがあった

4章
不登校のもとには、発達障害があった

 | 長女——「いじめ」がきっかけで不登校に
 } 長男——「眠れない」がきっかけで不登校に
 ~ 次男——「疲れ」がきっかけで不登校に
  親にとってもしんどい日々
 [コラム] どっちの、しーちゃん?

 

 

 

 

5章
子どもの自己肯定感を高めよう

 | よいところを見つけて、ポジティブなことばを
 } 心を満たしてあげ、愛されていることを伝える
 ~ パパとママは、あなたの応援団
  自分で考えて決めさせ、それを尊重する
 [コラム]「オレ、アスペで、よかった」

6章
発達障害の子って、すてきだよ

 | 「かわいい」って思えた日から
 } 人の気持ちが感じられる
 ~ 人なつっこくてフレンドリー
  好奇心旺盛でパワフル
  社会で生きていく力
 [コラム] 春の詩

7章
いろんな方に助けられて、みんなで育てる

 | 担任の先生—子育てのパートナー
 } 通級教室—三者で子どもを見守る
 ~ スクールカウンセラー・教育相談所
   —貴重な公的サービス
  家庭教師—お姉さん・お兄さんのように
  私たちを支えてくれた、ことばたち
  私は両親の愛情で育てられたのだと
 [コラム] こんなすばらしいプレゼント

 あとがき

 

●すいせんをいただきました●

佐々木正美先生(児童精神科医・川崎医療福祉大学教授)

これは、4人の発達障害のわが子を、みごとに育て上げてきた母親の手記です。
このような手記には一般に、苦労が多かったという暗さがつきまといがちですが、
本書にはそれがありません。
苦労はあったにちがいないのに、むしろ明るさや幸福感のほうが、
しっかりした手応えで伝わってきます。
そして、私のような長年臨床や研究に努力をつづけてきたと自負している専門家の側からみても、
現在の到達点としての理にかなった子育てが、実に適切になされてきたことがわかります。
全体的なトーンは、子どもの弱点を気にしたり修正したりせずに、
優れたところをしっかり励まして発達させてやろうというものです。
そのために、一度に一つのことを、始まりと終わりを明確に、注目すべき点を明瞭に、
予期しないことが起きないようになどに留意した、
発達障害への共感と理解にあふれたアイディアが随所に散りばめられた、子育ての専門書といえます。

 

高山恵子先生(NPO法人えじそんくらぶ代表)

ユニークなお子さんを育てるのは大変……でも特性にあった対応をすれば、
お子さんのいいところがいろいろ見えてきて、その喜びは倍増するはず。
「みんなと一緒に、同じに」という価値観をまずは捨てて、いろいろな工夫をするとストレスも減少しますね。
この本には、そんな日常生活の工夫がたくさん紹介されています。

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