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「こんな本が欲しかった!」
困ったときの解決法を、わかりやすく紹介。
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1600円+税/A5判・160頁
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Prismプリズム 東京都自閉症協会会報 Vol193 2011/05/08より

●プリズム ブックガイド 「重い自閉症のサポートブック」 ぶどう社 高橋みかわ著

 私が出会った数多くの中で、これほど重度に特化した本は少ないと思います。
 驚きのひとことでした。著者の息子「きらさん・20歳」と我が子が重なり合うほど行動面が激似だからです。息子もそうです。自分の内面をおもうように伝えられず感情や気持ちを表す手段として直接行動に出る、昨年から不適切行動が増えていきました。悩みの行動、どうすればいいの!?周りからのアドバイスでも何となくしっくりいかないこのもやもやしていた感じの私の問いかけに著者は明確に答えているのです。
 なぜなら思春期の子どもを育てた経験のある育児の先輩です。共感できる部分がたくさんあって、読みながらうんうんとうなづいてしまう。まるで自分のことのように…。
 常同行動ひとつとっても「思春期の時期は無理になくすより場面に合わせて移行をはかる。本人観察、環境観察、そしてタイミング。合言葉…無理はしないけど放置もしない!!」具体的な考え方とやり方、悩ませている行動のサポート法にも説得力があり何より読みやすい、わかりやすい実用例で丁寧に解説されているので、サポートブックを作成するにあたっても大変参考になります。
 そして著者、主治医の言葉「ベスト」じゃなくて「ベター」を選ぼう、少しぐらいの余裕を持って、ちょっとがんばる。そんな感じこれくらいの気持ちの方がいいかもです!何せ先は長いのですから…。
 迷ったときには何度も読み返したくなる。読めば読むほど元気になる本です。ぜひ、お手にとっていただければと思います。

斉藤 友子


私の息子、きらは——重い知的障害をともなう自閉症です。
「真似っこする力」がほとんどないため、一般の子育てや療育の方法では、
なかなかうまくいきません。

そこで私は——息子をよく観察し、よく考え、さまざまな工夫をしながら、
わが子に合った教え方を考え出しながら育ててきました。

この本では——常同行動、かんしゃく、パニック、笑い、
自閉傾向サインなどについてのとらえ方やサポート方法、そして、
トイレや歯みがき、コミュニケーションなど日々の生活に密着したサポート方法を、
「サポートブック」を通してご紹介したいと思います。

 

    

詳しい内容はこちらから

著者紹介 目次 


高橋 みかわ(たかはし みかわ)

1963年、宮崎県に生まれる
防衛医科大学校高等看護学院卒
同付属病院勤務、結婚を機に退職
1990年、長男きら出産
1993年、次男出産
同時期、きらが自閉症の診断を受け、療育が始まる

現在、保護者勉強会「よかにゃん」を主宰し、
きらから教えてもらったことや、きらの成長とサポートブック
についての講演活動をしている

ブログ「みかわの徒然日記」
http://ameblo.jp/kiramama42/

 

 

 

    

 

 

 

 

 

はじめに

序章 重い自閉症でも、笑顔が見たい!
   *ベストじゃなくて、ベターを選ぼう

1章 きらの育ちとともに
 1 きらに合わせたサポート方法を考え出す
 2 幼稚園——「サポートメモ」からの出発
 3 小学校・中学校——「連絡帳」が活躍!
 4 初めて作った「サポートブック」
 5 高等部——「サポートブック」を先生方に
 6 作業所——「サポートファイル」を準備
 7 「実習用サポートファイル」
 8 余暇活動と「サポートブック」は仲良し
   *「お母さんが見えてくる」

2章 作ってみよう、サポートブック
 1 サポートブックは、本人のため!
 2 サポートブックに書く項目と内容
 3 優先順位を考えて、使う立場になって
 4 シートを使って、わが子を再発見!
 5 子どもと向き合ってみるために
 6 「シート」から「サポートブック」へ
   *「わが子のプロ」になるために

 

                                          

 

   

『きらサポートブック』

3章 「きらサポートブック」 ──自閉症解釈編

 1 「家族の願い」と「自己紹介」
 2 サポートするときのポイント
 3 「常同行動」にはいろいろな意味がある
 4 意味別、「常同行動」へのサポート方法
 5 「こだわり」へのサポート方法
 6 「かんしゃく」へのサポート方法
 7 「パニック」へのサポート方法
 8 「自閉傾向」へのサポート方法
 9 「自閉傾向サイン」を知ってサポートする
 10 「笑い」の意味とサポート方法
 11 コミュニケーションの方法
 12 「カタトニア」へのサポート方法
 13 人間関係を確立するためのポイント
 14 「緊急連絡先」
   *気づきは大切な次へのステップ

4章 「きらサポートブック」──サポート実践編

 1 医療的なこと
 2 食事のサポート方法
 3 食事のマナーを教える
 4 お風呂のサポート方法
 5 歯みがき、洗面のサポート方法
 6 着替えのサポート方法
 7 睡眠について
 8 排泄について
 9 性的なことについて
 10 余暇活動——プール遊びのサポート方法
 11 余暇活動——自転車走行のサポート方法
   *ステキなワンシーン!

終章 こんなふうに使ってみては──
 1 ふたつの使い方
 2 サポートブックの使い方——Q&A
   *「消火」よりも「防火」が大切!

おわりに

                            

 

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