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クスリをのむ体験を語りあってみませんか
この本は、統合失調症の当事者が、自分の病気の体験を話し、
自分の体験を通じて、「クスリ」のことを語った本です。
「このクスリをのむと、どんな感じがするか」は、当事者しか語ることができません。
当事者がクスリの知識を求めるのは、わがままでもなんでもない。
むしろ、症状が落ち着き、穏やかな生活にむけてふみだすための、
もっとも早いステップの一歩なのです

1300円+税/A5判・128頁
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著者紹介 ○目 次 

川村 実(かわむら じつ)
 1952年、生まれ。愛媛県新居浜市出身・在住。
 1989年、37歳で統合失調症を発症。
 2003年より文学活動を再開。小説集『鯨を呑む男』(新風舎)。

佐野卓志(さの たかし)
 1954年、生まれ。
 19歳の時、統合失調症を発病。4年間入院。30歳の時、再発。半年入院。
 1989年、仲間と共に障害者無認可作業所を設立。
 2004年、PSW国家試験に合格。
 
中内 堅(なかうち けん)(筆名)
 1964年、生まれ。
 1996年、32歳で統合失調症を発症。
 1996年からフリーランスのデザイナーとして活動。

名月かな(なつき かな)(筆名)
 1970年、生まれ。大阪出身・在住。
 1993年、23歳のとき、精神科にかかる。障害名は統合失調症。
 2004年3月、学生をやめる。以後、生活をたのしむ暮らしを始める

 

まえがき

プロローグ …… 名月かな
クスリをのむ体験を語りあってみませんか

 1 クスリをめぐるわたしの遍歴
 2 クスリをどうのみつづければいいのか

序章 …… 川村 実
精神障害者は、どう生きようとしているか

 1 精神障害を受け入れる
 2 精神障害とは
 3 精神障害者と社会生活経験
 4 精神障害の特徴
 5 ひとりの人として生きるには
 6 ひとつプレゼントします
 7 友人を通して精神障害を理解する
 8 精神障害者と宗教
 9 薬について
 10 新しい時代のPSWとして
 11 良い病院・悪い病院

 *「用語」の説明 ― 統合失調症と薬について …… 川村 実
  1)統合失調症の治療と薬について
  2)陽性症状と陰性症状について 【陽性症状】【陰性症状】
  3)幻聴・妄想・幻視について 【幻聴】【妄想】【幻視】
  4)寛解と再発について 【病識を持つ】【断薬】【寛解】【再発】
  5)抗精神病薬について 【新薬】【旧薬】
  6)維持薬と頓服について 【維持薬】【頓服】【抗不安薬】
  7)睡眠障害と薬について 【入眠剤】【睡眠剤】
  8)副作用について 【副作用】【副作用止め】【悪性症候群】【離脱症状】
  9)薬の飲み合わせについて 【多剤併用】【禁忌】
  10)うつ病とうつについて 【うつ病】【うつ】

2章 …… 中内 堅
発病から、新薬に出会うまで

 1 発病するまで
 2 妄想が強まる
 3 病院へ
 4 統合失調症と知って、驚く
 5 大腸炎で入院
 6 ネットで統合失調症の人と接する
 7 新薬のことを知る
 8 やっと新薬を処方してくれた
 9 新薬に切り替えて

 

 

3章 …… 佐野卓志
薬の勉強をしながら、ネットで相談に答える

 1 発病前の生活
 2 発 病
 3 入 院
 4 再 発
 5 維持薬
 6 主治医との関係
 7 治る病気
 8 ホームページの掲示板
 9 制度の利用
 10 「愛」が必要

4章 …… 川村 実
医者とのコミュニケーションと信頼関係

 1 僕が発病するまで
 2 退院後の家庭療養
 3 睡眠障害と入眠剤
 4 新薬への切り替え
 5 薬の飲み方は医者と話し合って
 6 主治医を替える
 7 副作用について
 8 薬の知識を得るには
 9 セカンドオピニオンを持つ
 10 家族に対して
 11 おわりに

5章 …… 名月かな
わたしは、クスリをどんなふうにつかっているか

 1 わたしが障害を拾うまで
 2 「落ちつかないとき」のクスリ
 3 クスリをのむ前に、クスリをのんだあとに
 4 寝る前のクスリ
 5 ふだんのクスリ
 6 クスリの副作用について

6章 …… 名月かな
わたしは、クスリや医者とどうつきあっているか

 1 わからないことはききつづける
 2 どんなのみかたが負担をかけないか確かめる
 3 調剤薬局は役に立つ
 4 主治医が伝えてくれた3つのこと
 5 主治医とどんな関係をつくろうとしてきたか
 6 精神障害者でも穏やかに充足した暮らしがおくれる

エピローグ …… 名月かな
かしこい病者になりましょう!

 1 わたしたちは、こんなふうにも生きられる
 2 日々の生活を充ち足りたものにするために

 あとがき 

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