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子どもの「問題点」を指摘して直そうとするのではなく、
「いいところ」を見つけて応援しようという素敵な提案。
実践的で、わかりやすく、ハートフルな本です。
先生方からも、親の方からも、期待を集めています。

1700円+税/A5判・176頁
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すいせんをいただきました

柘植雅義先生(兵庫教育大学教授)

特別支援教育分野で、また一ついい本が出た。この本は、子どもの「つまずいているところ」や「困っているところ」に注目するだけではなく、「いいところ」にも注目しようとする、阿部氏の日頃の基本姿勢が充分に読み取れる構成だ。「いいところ」をいかに見つけて増やしていくかの具体的なノウハウも満載だ。「いいところ」を応援するという計画は、障害のあるなしに関係なく全ての子どもの学びや生活を支えていくことだろう。

山岡 修さん(JDDネットワーク代表・全国LD親の会会長)

「いいところ応援計画」―LDやADHDのある子どもたちの教育的ニーズを、これほどうまく表わした言葉はありません。この本は「ちょっと見方を変えるだけで、子どもたちへの理解や対応力を変えることができる提案し、実践に裏打ちされた説得力ある内容で、先生方や親たちが悩むポイントを具体的に教えてくれます。そして子どもたちへの優しさが溢れている素晴らしい1冊です。

詳しい内容はこちらから

著者より ○著者紹介 ○目 次 ○掲載記事  

あなたの「心のストライクゾーン」を、 ちょっと広げてみませんか。
すると、子どもの「いいところ」が見えてきます。
例えば、授業中に「15分しか座っていられない」が、
「15分も座っていられた」と、プラスの見方に変わってきます。
そして、15分を18分、20分と、少しずつ増やしてあげるには、
どんな支援方法があるかと、どんどんアイディアが湧いてきます。
そしたら次は、「いいところ」増やしです。
子どもが自分の「いいところ」に気づき、
「いいところ」を増やしていけたら、
子どもはきっと明るい笑顔を見せてくれるでしょう。

阿部 利彦(あべ としひこ)

1968年生まれ
現在:所沢市教育委員会学校教育課 健やか輝き支援室 支援委員

他に:埼玉県特別支援教育専門家チーム委員会 委員
   所沢市特別支援教育専門家チーム委員会 委員
   我孫子市教育研究所 スーパーバイザー
   早稲田大学人間科学学術院心理相談室 臨床指導員 などを兼任
          
略歴:早稲田大学人間科学部卒業
   東京国際大学大学院社会学研究科修了
   東京障害者職業センター 生活支援パートナー
   埼玉県立総合リハビリテーションセンター 心理判定員
   東京都足立区教育研究所 教育相談員
   などを経て現在に至る

著書:『学級崩壊と逸脱行動』(分担執筆)、開隆堂出版、2003年

 

1章
子どもたちから教わったこと

 
 1 「私の失敗は、私自身…かな」
    ――LDを持つミカさん
 2 「オレは先生から、あきらめられている」
    ――AD/HDを持つタケシさん
 3 「嬉しいことは…感じたことがないので不明です」
    ――高機能自閉症を持つハヤトさん
 4 子どもたちから学んだことを活かして

2章
大人のまなざしを変えよう!

 1 「落ち着きがない」の基準はどこに?
 2 キレやすいのは、本当にその子?
 3 パニックになりやすい?
 4 ソーシャルスキルが必要なのは、どっち?
 5 わざと興奮させる子
 6 現代の子どもたちの傾向
 7 発達障がいを持つ子の周りには
 8 あたたかい、やわらかい言葉による支援
 9 学級が育つと、子どもたちが支え合う

3章
心のストライクゾーンを広げよう 

 1 目の前にいる「その子」から学ぼう
 2 その子を変える前に、まず環境を整えよう
 3 「完全を求める」発想から脱却しよう
 4 心のストライクゾーンを広げてみると
 5 発見! 子どもの「いいところ」
 6 「いいところ」探しにはエネルギーがいる

4章
「いいところ」応援計画とは
 

 1 「いいところ」応援計画の流れ
 2 「いいところ」応援計画を学校現場に活かす
 3 子どものアセスメント
 4 学級のアセスメント
 5 PLAN:ゼロ(学級の安定)
 6 PLAN:A(学級内での支援)
 7 PLAN:A+(学級で人をつけた支援)
 8 PLAN:B(個別の別室支援)
 9 PLAN:C(専門機関による支援)

 

5章
「いいところ」応援計画の実際 

 1 問題行動を示す子どもへの支援
 2 問題行動への対処は、まず信頼関係から
 3 席に座っていられないソウジ君
 4 すぐカッとなるダイスケ君

6章
教師による「いいところ」増やし

 1 教師の持つ素晴らしい援助力
 2 学級での支援のポイント
 3 見通しを持たせる
 4 予定の変更、気持ちの切り替えの支援
 5 整理・整頓の手助け
 6 学級でのルール
 7 学習場面での支援
 8 給食時の支援
 9 役割行動の支援
 10 視覚的な援助を行なう際の留意点

7章
家庭や学校でできる「言葉かけ」の応援
 

 1 質問形式の言葉で責めていませんか?
 2 「しっかり」「きっちり」「ちゃんと」は、わか    りにくい
 3 一度にたくさん言わないで
 4 言葉ではっぱをかけると
 5 「〜しないで」より「○○しよう」
 6 子どもを上手に叱る

8章
保護者と教師で「いいところ」応援計画をすすめよう

 1 保護者の傷つき体験
 2 教師の立場、保護者の立場
 3 保護者から学ぶ
 4 保護者が学級支援に入る時
 5 保護者と専門機関をつなぐ支援
 6 保護者による「いいところ」応援計画
 7 心のゆとりを生む支え合い
 8 システムよりもスピリット

・毎日新聞(山口東版) 2009年1月21日
・毎日新聞 2008年10月29日
・LD&ADHD 2008年4月号
・COMO 2007年10月号
・児童心理 2007年8月号
・埼玉新聞 2006年10月23日
・実践障害児教育 2007年年6月号

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