ホーム | 書籍一覧 | ご注文方法 |

 

親あるときも親亡き後も、「障害者が地域で生きる」ための実践の記録。

1800円+税/A5判・180頁
 

神奈川県川崎市にある「社会福祉法人あおぞらの会」は、障害のある人が「地域に共に生きる」を目指し、「住みたいところで、住みたい人と」銘打って30年間活動してきた。
30年前、トラックの八百屋からはじまり、現在では、日中活動(作業所3カ所)、生活支援、相談支援、グループホーム6軒、全13の事業所を運営している。全て、事務局から徒歩圏内の川崎市の街の中にある。第1部では、30年間の過去の「思い」(DNA)を振り返りながら、現状の課題を分析し、さらに福祉の現状を踏まえた事業所の運営中長期計画を伝える。
第2部では、親の支援なき後も、どのようにしたら「人として生きる」その権利を守っていけるか、
本人の意思を尊重して、本人の特性を理解して、支援する仕組みをどう作っていくのか。
親亡き後の利用者の実践例と、認知症の利用者の看取りの実践例を紹介しながら、親亡きあとの支援を考える。
推薦浅野史郎「障害者が「生きてきてよかった」と思える生活を支援するのが福祉の仕事だとすれば、「地域で共に生きたい」という障害者の願いの実現に、手を貸して欲しい。この本には、ほんものの福祉の仕事をしたいという人に必要な知恵と哲学と方法論が詰まっている。『思い』を育て、進め、広げてきた30年の実践の記録」。



明石 邦彦(あかし くにひこ)

福岡県生まれ、神奈川県川崎市在住。九州大学農学部卒業後、昭和43年に味の素(株)中央研究所に入社。研究所、工場を経験後、本社経営企画、研究企画を長らく担当し、理事、顧問を経て、平成13年に(社福)あおぞら共生会理事長に就任し、現在に至る。農学博士。

明石 洋子(あかし ようこ)

埼玉県生まれ、神奈川県川崎市在住。九州大学薬学部卒業後、製薬会社、薬局等で管理薬剤師勤務(28年)。(社福)あおぞら共生会副理事長、(一社)川崎市自閉症協会代表理事(会長)、NPOかわさき障がい者権利擁護センター理事長。川崎市の福祉関係の委員を多数。「第4回ヘルシー・ソサエティ賞」、「厚生労働大臣賞」、「第19回糸賀一雄記念賞」受賞。著書に「ありのままの子育て・自立への子育て・お仕事がんばります」(ぶどう社)、「思いを育てる、自立を助ける」(本の種出版)、その他共著多数。薬剤師、社会福祉士。

 


はじめに 明石 洋子
はじめに 明石 邦彦

第1部「あおぞら共生会」の事業運営 〜過去30年、未来10年〜

1章 「あおぞら共生会」の歴史と思いを振り返って
1「あおぞら共生会」の歴史を簡単に
2「あおぞら共生会」の分析
3「あおぞら共生会」の中長期経営目標
役員一覧

2章 日中活動の場 作業所運営
1「あおぞらハウス」
「あおぞらハウス」の現在と未来の展望
2「ぞうさん」
「ぞうさん」の現在と未来の展望
3「ブルチェロ」
「ブルチェロ」の現在と未来の展望
コラム 囲うのではなく、地域に出して生きる

3章 暮らしの場 グループホーム(共同生活援助)事業
「グループホーム」
「グループホーム」の現在と未来の展望
事業所一覧

4章 地域生活支援 ヘルパー事業・相談事業と人材育成
1「サポートセンターあおぞらの街」
「サポートセンターあおぞらの街」の現在と未来の展望
2「地域相談支援センターいっしょ」
「地域相談支援センターいっしょ」の現在と未来の展望
3人材育成
人材育成の現在と未来の展望