企業で「うつ」を発症した本人が 現実の体験をリアルに綴る 「どうして?」、「なぜ?」…… 闘病、復職、結婚、そして、今を生きる
僕は、いろいろなことから逃げてばかりいた いや逃げることしかできなかった 逃げることで、眠りにすがることで 「うつ」という魔物から自らを守ろうとしていた
僕は、ふつうに大学を卒業し ふつうに企業に入社して そして「うつ病」を発症してしまった 「統合失調症」と診断され 精神病院に入院する羽目にもなった 休養後には会社へ復帰して……結婚もして
僕は、20年以上にわたり 「うつと2人3脚」で歩きつづけている 寄り道ばかりだったけど いま必死に生きようとしている
(はじめにから)
福田 仁(ふくだ じん)
1969年生まれ。 大学を卒業後、電機メーカーに就職。 入社と同じくして「うつ病」を発症。 3年後に薬の乱用から「統合失調症」と診断される。 会社を休職、3カ月半の精神病棟での入院生活を送る。 約1年の休職を経て、復職。 現在は、通院、服薬を継続しながら、妻とわんこの3人暮らし。
はじめに
1 春が運んできた影│ 狂いはじめた人生の歯車
1 「うつ」のはじまり 2 自分を責めるしかないつらさ 3 死にあこがれていく 4 生きている意味を求めて 5 無理からの代償 6 逃避行
2 冬 眠 │「うつ」への宣戦布告
1 悲しい「保護室」 2 優秀な僕の妄想 3 出会った人たち 4 僕の病と主治医 5 僕たちの苦しみ
3 幸せを探して│「うつ」とともに2人3脚で
1 会社復帰…… 2 彼女がいたから 今の僕がいる 3 これからも
おわりに
あとがき ー妻よりー