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ジャーナリストたちの様々な眼が、日本の精神科医療に挑む

1600円+税 / A5判・160頁

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1部では、6人のジャーナリストそれぞれが取材してきた精神科病院・認知症の闇について、入院患者の人権や病院の闇の構造に深く切り込む。2部では、40年間入院し、現在地域で生活をする当事者の伊藤時男さんを交えた鼎談、精神病院から地域移行への実態、課題を伝えます。


大熊由紀子 (おおくまゆきこ)

東京大学教養学科で、科学史・科学哲学を専攻。朝日新聞社会部記者、科学部記者・科学部次長・論説委員をへて、大阪大学大学院人間科学研究科ボランティア人間科学講座教授。仏教大学、日本福祉大学客員教授,東京大学医学部、東京医科歯科大学非常勤講師などを歴任。

 


はじめに 虫の目・鳥の目、歴史の目、そして……

第1部 精神病院・認知症の「闇」に斬り込む

1章 「本人以外は幸せ」というシステム

1 日本に残ったブラックボックス

2 患者たちを見くびるな

・クロストークA

2章 経営が一番、患者の人生は二番

3 八期十六年「ドン」が描く入院者の幸せ

4 経済記者は黙らない

5 ゲリラ取材でしか見えない世界

・クロストークB

第2部 精神病院のある国、ない国

3章 【鼎談】原発事故があって助かった 〜時男さん六十歳の青春〜

4章 トリエステ精神保健改革から学ぶこと

あとがき 想像力と度胸に裏打ちされてこそ